メキシコ由来のフィリピン産カカオを使用したダークチョコレート
17世紀初めにメキシコからフィリピンに向かったスペイン船が嵐に遭い、日本の沿岸で座礁した際、乗組員とカカオなどの積み荷を海女さん達が救出してくれたそうです。
当時の海女さん達は半裸だったため、乗組員は人魚に助けられたと思っていたとのこと。
その後、船はフィリピンに向かいカカオが植樹されました。
このチョコレートはその子孫にあたるカカオを使ったカカオ含有率75%のビターチョコレートです。
メキシコ由来のカカオらしい繊細な風味がベースとなり、それにフィリピンのテロワールのよる影響が加わり、赤いベリーやサトウキビ、フローラルな印象の個性的な味わいのチョコレートです。
商品名の「シレーヌ」とは人魚のことで、パッケージにも人魚(日本の海女さん)が描かれています。
CHOCOLAT BONNAT ボナ
BONNATは1884年にフランスの南東部にあるヴォアロンで、フェリックスボナによって創業され、現在は4代目のステファンボナが受け継いでいます。
100年以上続く家族経営の中で製法や技術はもちろん、世界各地のカカオ農園との確かな信頼関係、チョコレートへの熱い想いが代々受け継がれています。
BONNATは、製法や機械を変えず、カカオの買い付けから焙煎、製造の全てを自社で行っており、そのため生産量も極めて少なく、BONNATは入手の難しい“幻のチョコレート”と呼ばれており100年以上にわたり「本当のチョコレート」を作り出しています。
現在、最新機器を導入し、流行に合わせたチョコレートを生産するアーティスティックなショコラティエが多数存在するなか、100年以上前も現在もカカオの素材そのものの味・質・価値にこだわり続けていることがBONNATの魅力であり、「歴史」がBONNATの特筆すべき点です。
ステファンボナは年に数回自ら世界中のカカオ農園を訪れます。それは品質の見極めだけでなく現地の生産者とのコミュニケーションを大切にしているからです。
最近では目にする機会の増えた単一の産地のカカオ豆だけを使用したチョコレートですが、実はBONNATが世界で初めてシングルオリジンチョコレートの製造に成功しました。
BONNATのチョコレートはレシチンや香料を一切使用していないため、シングルオリジンチョコレートからはそれぞれのカカオの風味の違いを感じられ、日本はもちろん世界でも人気のチョコレートです。
土屋シェフは何度もヴォアロンのボナのショップを訪れており、カカオストアのオープンからずっとBONNATのタブレットをカカオストアで販売しています。
パッケージもおしゃれな色合いとデザインでフランスらしさを感じることが出来ます。